S性への所見
依頼者との対話で思う処がありました。
イメージが一人歩きしていますが自分はSではありません。
輪々華の見立て通りです。サドの領域の住人です。
対象者は深く傷付けたいと感じます。もっと苦しめば良いと思う上、苦しませて愉しめるタイプです。対象者の気持ちははっきり申し上げますが、どうでも良いです。こちらに従っているのなら。否、初期は逆らってくれた方が面白い。
深く傷付けておけば囚われてくれますから。傷付けておかねば安心出来ません。記憶は一生の檻です。
これを輪々華にやられたわけです。たかだか中学高校時に。彼女こそサディストです。
こちらは先天性ではありません。彼女が起因しています。
ごく普通の愛情深い教育を受けてすくすくと育っていた所、化け猫が現れてこれが愛であると示した為にそんなもんかと刷り込まれました。悪いのはあいつに他ならない。
苦しませて安心感を覚えるのはその間、対象者が自分の手の内に在るからです。この感覚は解る方々のみでよろしい。無理な方々は斜め読みして下されば幸いです。
単純に対象者となる人間、素質ある人間が極めて少ない為にセーブしているだけの事です。誰彼構わず傷付けたならば、ナイフの心持つ十代ですので注意を殊更に払っています。
普段表向き周囲にサービスする事で、努力してSの皮を被っています。人間は集団で過ごす生態です。人の中で生きねばなりません。馴染まねばならない。至極面倒です。
Sは容易にMに転じます。Sは尽くす性質、心優しい性質です。真似は出来かねます。
日常と本性は違います。