占室輪の日記帳

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指輪の話

最初に渡したのは高1の時です。

シルバーの月長石,ムーンストーンの指輪です。

申し上げておきますが子供時代です。バイト禁止の厳しめな進学校です。金のある年齢ではありません。輪々華は平気で校則に違反していました。

当時はルーズソックスが消えるか消えまいかの時代、これも禁止でしたが着用していました。ハイソ派ですので変えさせました。校則違反は宜しくありません。

月長石は恋愛には強い石です。結婚まで導く意もあり若者ながら、純愛であったとつくづく思う。他に精神安定,予知能力の補強等。

この指輪は何と無くしたという。息の音止めてやろうかと暫し、脳裏をよぎる。

彼女の言う所の「魔の実家」の物置小屋にある様だが実際は、小部屋の中に有ると視える。「魔の実家」とは正確には彼女を苦しめた、犯罪者の実家である。昼間少し視ただけだが視るなと言われた。

取りに行ける日は住人が、消えてからである。その指輪の為だけに消してやっても、良いのだが。

指輪は実は37点程、出張の度に購入していた時代があります。

これらは既に渡してあります。これらも最初は受け取れないと、困惑されていました。値が張ろうが玩具の様な物です。受け取って貰えねば、ひとえに風の前の塵に同じ。