占室輪の日記帳

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瀧です。お晩でございます

この『お晩になります』『お晩になりました』とのご挨拶は雪国でしか遣われない様ですわね。

今日は多嘉良先生と午前中、館運営のお話をさせて頂きました。

輪々華先生は病院に行かれてて、多嘉良先生は少し抜けて来たのですね。泥々としたお話や利益のお話は、輪々華先生のお耳に入れたくないのでしょうね。

多嘉良先生は『普通の事やってて館でかく出来るかよ』という経営者的お考えです。先生がどの様になさっているかと言えば本職の、接待で行かれる様なそもそも一見様が入れない、芸妓さんがいらっしゃる様な御店で、それなりの方々だけに輪々華先生のお話をなさるの。お話の仕方、運び方もそれはそれはお上手だと思いますよ。多嘉良先生は愛想笑いもお上手です。

輪々華先生には偉い方々にこそ、お館様それでもなっかなか会わせません。焦らして焦らしてそれで尚一層焦らした方が、お仕事に繋がるからです。

輪々華先生のお加減が良ろしくないのもあります。チラリズムにて会えたら会えたで、にこにこっとなさっている幼子の様な輪々華先生を見て、お歳を召した御方は手を合わせられたりもなさいます。

瀧がこれまでに独自で築いた人脈をも、お館様に捧げて居りますのは理由がございます。それ以上の人脈をお館様から頂けます。交換条件ですらありませんでしたわ。決定事項で初めから『差し出せ。文句あるか』と言われましたわよ。こわいこわい。

本日大きなお話がありまして消化が、出来ませんでしたのね。病院の後に寝なすって起き出して、お仕事なさっている輪々華先生にお話してしまったなら、ほんとうに軽くかるく、『知ってるよー』と仰有いました。輪々華先生が多嘉良先生のお好きな様にさせているのならね、瀧も従います。

『力有る占い師は時の権力者に飼われる性質』との多嘉良先生の見方も考え方もわかりますの、されど輪々華先生は自由で在って欲しいと願います。