占室輪の日記帳

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捜索の模様

日曜は馬鹿猫の脱走でてんやわんやでした。

只でさえぶっ倒れる癖に気温が高い日でしたので、心配してやったのだ心底一応。こちらは突発的行動まで計算していません。

これ程行動の読めない奴はいまい。

気配が無いからして音もなく出られたら気付きません。足音も無い。くの一並である。

最もされると嫌な事がある。突然消える事。急に連絡が取れない事である。二重奏で来やがった。お仕置きとはこれか?計画的犯行であるか。

化け猫は馬鹿であるからしてその辺のじじいのナンパについて行く、これは昔からである。若者と複数人にはついては行かない。この行動理念は深い闇に包まれている。

救急車に乗る事態なら隊員から連絡があるだろう。或いは配偶者、姉より連絡が。化け猫は頭が弱いからしてフルネームでは電話帳登録をしていない。●●くん(配偶者)ちゃーちゃん(姉)ホストくずれ(香雨)しろちゃん(雪白)たからん(俺様)といった具合である。これでは救急隊員も一体誰に連絡すれば良いか、判るまい。

姉には連絡した。姉に頼る可能性が高いからである。

「あ?来てねーし。おまえの監督不行き届きだろーが。忙しいんだよあたしゃー、うぜーな。いきなり電話してくんなや。マジうぜー」可能性はあくまでも可能性であった。

海はよく行きたがる。が殆んど連れて行かない。最も近い海岸を捜した。いない。

となると古物商が臭い。連絡はした。「知らないねえ君が嫌になったのかな」殺意を抱く返答。こいつは読みにくいタイプのじじいである。その上化け猫が近くにいれば攪乱される。水晶手に古物商の店に向かう。

その後収穫なしで戻りあの話合いに繋がる。一日を無駄にした。

瀧には二度と加担せぬ様、申し渡した。配偶者バレが面倒である。化け猫はそもそも財布の存在を意識していない。瀧に返した一万は責任者であるからして自腹である。

馬鹿猫の購入した石は0一つ彼女の認識より高かった為に、衣装代と共に経費計上。

話合いについては言い分を聞いてやっただけである。青い顔で話されても対応に困る。また後日。