占室輪の日記帳

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霊に対峙する時

恐いか恐くないかで申せば恐いに決まっています。生者の本能です。

悟られると付け入られますので或る時は、気付かぬ振りのまま祓います。祓うは依頼あればであり、そうでなくば野放しです。労力の無駄遣いでありキリがありません。

祓いの能力は輪々華より上です。一々死者の話を聴く馬鹿とは一線を画します。

香雨は使えません。話を聴く上、憑かれますので手に負えません。更には自分で祓えないと来ている。

雪白華は怯えが先立ち、もっと駄目です。視えるだけで受け容れません。姿形がグロテスクな場合は気絶です。

最近は祓いの仕事はお断りしています。輪々華が生者と言い難いからです。香雨が匂いがどうのと言っていますが、死に近い者は臭わない。但し既に子供時代から、輪々華に生者の臭いはしませんでした。何しか化け猫であるので。