占室輪の日記帳

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古物商との対話⑵

宿泊先で著す。酒が入っています。恐ろしく眠い、書き残して寝ます。

 

古物商とは連絡を取り合っています。何故かと申しますと彼の人脈が欲しいからに他なりません。利用価値があるからです。

絵画の仕事も取りましたが輪々華は、テーマが決められている、描きたくないと我儘この上ありません。百号の絵画は負担大であったかも知れません。

絵画展、グループ展の話も取って来てやったのに乗りません。芸術家とは理解し難い生き物です。

ようやっとですが昔の輪々華が身売りの様な真似は、していなかったと信じられました。古物商は輪々華にまだ熱を上げています。サディストの術中に陥っている。

じじいの慕情は上手く処理しています。直接的には殆ど、話をさせてはいません。熱望させれば餌(仕事)を出して来ます。彼女と接点が欲しいからです。

このやり方も古物商をも輪々華は、嫌がっています。その顔が見たいので今後も仕事を取ります。

古物商は哲学者でもあります。専攻は理学部だったと聞きました。彼女は無い物ねだりで理系とばかりくっ付きます。彼が輪々華に入れ込んだ最初の理由は受け答えが、風変わりだったからだと。

狼に育てられた子、アマラとカマラの有名な話があります。

輪々華は古物商に出会った日、何故初日にそんな話をしたのか化け猫の思考回路は想像つきませんがその話題の中で、「動物は人間より高位の存在。狼に育てられたかった。言葉は覚えず地面に這って暮らしたかった」と口にしたという事です。

いかにも彼女の言いそうな内容です。古物商はこれは普通の十七の娘じゃないと確信、店員にして次いでに愛人としたかった様。

ともあれその事実が無い様で安心しました。

十代、高校退学後の彼女については知らないが二十代は、再会したので所々知っています。こちらも右から左に地方勤務出来ず苦心して、近くに来てみれば好き勝手やっているし二重に赦せません。

 

このブログは軌跡記録です。本来は外界に出す内容ではありません。縁在る方々だけで良い。知って欲しい。命を投げて他者に尽くす術者は現代にも、僅かながら存在しています。そんな者はもうほぼいやしない。稀少です。

化け猫≒イリオモテヤマネコである。